会員の皆様へ

令和6年度 会長就任及び新年のご挨拶

令和6年1月吉日

第7代会長 長壁 宏

 

 昨年11月25日、航翔会本部で開催いたしました役員会において、星会長の後任として会長に選任いただきました第25期航空学生の長壁宏です。歴代会長は、幹部搭乗員として定年退職を迎えた層々たる方々です。私は、部隊経験がありません。221教空にいた1年9ヶ月だけ海上自衛隊に在籍し、定年は公立中学校校長として迎えました。会長として適任なのか、葛藤はありましたが、航翔会の「創設趣旨」「理念」をふまえ『心に航空学生を持つ者が、航空学生の魂を伝承する。』と信じ、会長を務める覚悟を決めました。会長の責務は極めて重いものでありますが最善を尽くして参りますので、引続きのご指導、ご支援よろしくお願い申し上げます。
担当委員、副会長として航翔会の事業実施に関わって参りました。「親睦・育成・慰霊」を目的達成の具体的手段と考えております。航空学生の先輩、同期、後輩皆様のご指導、ご支援はもとより、航空部隊、職域に関わらず皆様方の温かなご厚情により、星前会長同様、皆様方のご厚情を頂けるものと確信し、航翔会発展に務める覚悟でおります。
改めて航翔会の行っている事業を述べさせていただきます。
会誌「航翔会」の発刊であります。本年も第13号を無事、皆様のご協力、ご支援により発刊することができました。この会誌は、本部の活動をはじめ小月教空や201教空の現状、学生の活動状況、さらに航空学生出身者の活躍や様々な体験、退職後の経験など会員皆様の「親睦」を深め、「育成」を促し、「知見」を広めるとともに、「魂(伝統)」と「誇り」の伝承につなげたい意図で編集、発刊を行っております。 また、10周年の記念事業として航空学生及び航空部隊の実績を記録するため「海鷲たちの軌跡」の発刊や同じく10周年事業として「海上自衛隊航空学生の絆と誇り」を作成いたしてまいりました。航空学生の伝統や原点、航翔会の意義や理念について、より明確にご理解頂けることを企図して発刊されました。
NCD(ネストカミングディ)は、コロナ禍のため22期生、23期生と続けて実施できませんでした。私事ではありますが、昨年25期のNCDに参加いたしました。48年ぶりに訪れた小月の街や基地は記憶と大きく違っておりました。群司令部、管制塔、単身者宿舎は変わっていないようでしたが、学生舎、短艇庫、衛生隊舎がなくなり、旧グランドに「航翔館」と命名された真新しい学生舎が建っておりました。見学いたしましたが、素晴らしい環境でありました。うらやましさも少し浮かびました。一昨年、星前会長と木村事務局長が落成式に立ち会いましたが、航空学生にふさわしい名前と環境を持つ学生舎と思いました。航空学生の『学び舎(巣)』としての思いが込められていると実感しました。75期の入隊式に参列いたしました。酒井海幕長のご臨席がありましたが、50年前には幕僚長のご臨席はなかったと記憶しております。海上自衛隊幹部搭乗員の約70%が航空学生出身者となり、幕僚長のご臨席は、多くの先輩や後輩の努力の結果であると感じました。航空学生への大きな期待の現れと感じました。「航空学生の歌」♪まさおなる空~歌いながら涙が止まりませんでした。50年前の自らの航空学生としての汗と涙の日々が頭の中に浮かびました。振り向いた同期の目にも涙があり、なぜかほっとしました。NCDは、航空学生の「心の伝承」として大きな意義を有していると思いました。
同巣会もNCD同様コロナ禍の影響があり、2年の休止がありました。昨年は、特例措置として東京で実施いたしました。今年は、以前のように厚木→下総→館山→東京の順に戻して厚木で実施したいと思います。講演会での育成、懇親会でOBから現役までの親睦や育成、慰霊碑参拝で慰霊が目的となります。さらには航翔会の認知度を上げる効果も期待できると思います。やはり、以前のように実施場所が順送りの方が、現役の参加がしやすくなると推察いたします。それぞれの支部の皆様にご負担をおかけいたしますが、ご協力とご支援をお願いいたします。また、会員皆様が、ご参加くださるようお願いいたします。
HP(ホームページ)は、「航翔会」で検索できます。お知らせ、活動報告には、訃報・会議報告や同巣会の様子など掲載され、更新されております。まだまだ改善や充実の余地があります。専従担当者がいない中で、できる限りの掲載を行いたいと思います。
一昨年よりオンラインで支部連絡会を実施しております。昨年第2回を実施いたしました。活動の活性化の検討や各支部の状況報告、情報交換を行っております。今後支部活動参加の希望調査を行う予定でおります。基地のない道府県や同一県に2つの基地がある、基地が無いのに支部はある、など置かれている条件が異なりますので会員個人のご意見やご希望を調査し、今後の活動活性化に努めてまいりたいと思いますので、ご協力をお願いいたします。
新年明けましておめでとうございます。皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。改めて新年のご挨拶を申し上げます。
昨年は、コロナも2類から5類に移行され日本の経済も改善の兆しが見えてまいりました。しかし、ウクライナ侵攻による原材料費の高騰による物価高、ガザ地域の紛争や東シナ海における領土問題など国際情勢の不安定な状態でもあります。現役会員の皆様には、不透明な状況に立ち向かう困難さはありますが、会員一致団結してそれぞれの経験や立場から支援してまいります。
昨年、令和5年度第4回役員会において別紙のとおり決定されました会長以下本部役員により、令和6年度も各種事業等に創意工夫をもって積極的に取り組み、航翔会会員皆様の益々の発展と活躍に寄与し、応援する組織、運命共同体として更なる発展、充実を目指し最善を尽くして参ります。引続きのご指導、ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 

 

別 紙

 

令和6年度 航翔会役員名簿(令和6年1月1日)

 

役職名 氏 名 期別
相談役 青井正人
星 清一 20
本部役員
役職名 氏 名 期別
会 長 長壁 宏 25
副会長 森田陽一 26
鴛渕陽一 28
監 事 古橋一男 21
土肥 修 23
運営委員 事務局長
運営委員長
木村康張 29
総務委員 高木 義 25
名簿委員 飯干亮一 32
古賀久也
脇田 穣
会計委員 関内一裕 33
本村雅久
企画委員 浦田 哉 34
國松 剛
新川栄作
杉崎和弘
藤田由紀雄
石鉢欣世 35
温水智洋
吉塚 宏
竹林 穣
川崎実広 36
外赤 稔
福島 穣
矢作嘉夫