会員の皆様へ
令和4年度 会長継続及び新年のご挨拶
令和4年1月吉日
第6代会長 星 清一
昨年5月16日、前野村会長のご逝去により、急遽第6代会長を拝命し、昨年12月4日、航翔会本部で開催いたしました役員会にて、引続き会長職継続をご信任頂きました第20期航空学生の星清一です。航翔会もいよいよ創設期から次のステージへと成長することを求められる、この大切な時期における会長の責務は極めて重いものでありますが、これまでも非力ながら様々なステージで航空学生の先輩、同期、後輩皆様のご指導、ご支援はもとより、航空部隊、職域に関わらず皆様方の温かなご厚情により、挑戦をし続けて参りました。これからの大任も引続き、皆様方のご厚情を頂けるものと確信し、前会長最愛なるわが同期生野村君の思いと共に、航翔会発展に立ち向かう覚悟でおります。最善を尽くして参りますので、引続きのご指導、ご支援よろしくお願い申し上げます。
さて、航翔会は10周年の記念事業として丁度1年前に航空学生及び航空部隊の歴史を編纂した「海鷲たちの軌跡」を発刊することが出来ました。同じく10周年事業として「海上自衛隊航空学生の絆と誇り」を作成し、間もなく会誌11号と共に、会員皆様のお手元にお届けすることができます。この冊子は、前会長と共に、10年の歳月では航翔会の目的、活動についてまだまだ思いを伝えられていない反省から、改めて「航空学生とは?」発足の原点を見つめ直し、その上で「航翔会とは?」について整理し、今後の「道しるべとなるもの、具体的な目標」をより明確にご理解頂けることを企図して作成いたしました。会誌11号と本冊子の到着を暫しお待ちください。
またこの冊子は、会員皆様はもとより、新しき入隊者のご家族にも配布し、一人でも多くの方々にご理解を頂き、今後の航空学生の発展に様々な形でご支援いただけることも楽しみにしております。
改めまして、新年のご挨拶ですが、2019年12月初旬に、中国武漢市で第1例目の感染者が報告されてから、僅か数か月ほどの間にパンデミックと言われる世界的大流行となり、わが国では昨年8月下旬にピークを迎えた第5波も10月末に収束してくれることを期待し、世界の新型株の再拡大の様相下、祈るような思いで新年を迎えましたが、新型オミクロン株の感染拡大は、いよいよわが国でも第5波を超える速さで感染者が拡大しており、また北から頻発されるミサイル発射や、1000年前にさかのぼる過去に例のない津波、自然災害等、わが国を取り巻く環境は、地球規模で自然的、人工的においても極めて不透明な状況下にあります。
航翔会現役の皆様にとって、過去に経験のない、予期できない事象、事案と立ち向かっていかなければならない現状は、我々年長の先輩たちとしても経験なきこと故、ご助言出来かねる危機が日々目の前に襲来してきている現状ではありますが、改めて、運命共同体として、会員の総力をもって様々な危機、困難に対し、それぞれの立場、経験から全能を発揮して応援、支援していく所存であります。
航翔会にとって、創設11年を超え、未来に向けて成長へのスタート期としての第1の朗報は、10周年記念事業として2冊の本を発刊できたことであります。会員皆様が、航翔会の活動について、以前に増してご理解を深めて頂けるものと確信しております。昨年8月末ですが、海上自衛隊教育航空集団司令官海将森田義和様より「教育航空集団は、令和3年9月1日に創設60周年を迎え、この記念事業として、『先輩からの伝承』として、「航翔会」に講話をお願いしたい。」とのご依頼を頂き、改めて12月直接教空団司令官殿にお目に掛かり、「下総、徳島、小月、鹿屋」4教育部隊での講話を依頼されました。コロナ新型株の感染拡大中ゆえ、実施時期は未定ですが、勿論ご協力を快諾致しました。
2つ目の朗報は、小月教育航空群司令1等海佐坂本太郎様より「令和4年度小月教育航空群の年頭行事(年頭訓示、初訓練飛行)と、新学生隊舎の落成式」へのご案内を頂き、小職と木村康張本部事務局長の2名で参加いたしました。コロナ禍再感染拡大の不安もあって、この式典参加は、航翔会へのご案内の他、小月基地協力会、小月基地OB会、航空学生父兄会へのご案内だけでありました。そして、この式典参加でのご報告こそが、我が航翔会にとって、会員総員が一緒に感激して頂けることであり、新年の慶びというより、航空学生の明るい未来、航翔会のこれからの成長期のスタートに際しこの上ない喜びでありました。新学生隊舎の名前は、何と!「航翔館」でありました。
新学生隊舎は、令和2年11月に着工され、約1年2か月の工期で建設されました。詳細は、来年の会誌12号で報告致しますが、「航翔館」命名に決定された経緯は、小月教育航空隊隊内の公募により6つの候補が上がり、投票により決定されたそうです。「航翔館」の起案者は、小月教育航空隊総務班長の有馬 亨3佐(46期)であり、「命名の思いは、航空学生出身者の『同巣会』の名を冠し、将来の海上自衛隊航空部隊を担う航空学生の『学び舎(巣)』としての思いを込めた。」そうであります。
勿論群司令を始め、隊員皆納得の新学生隊舎「航翔館」の落成式、感激のお披露目でありました。
我が航空学生が同じ巣に集まり、巣立っていく学び舎、寝食共に育つ、三つ子の魂が形成される我々の巣が、公式に「航翔館」と命名、認知されたことは、感激と共に有馬 亨様に感謝御礼であります。令和4年年初めの吉報であります。一歩一歩前進、チャレンジし続け突き進んで参ります。
また、NCDについては、22期、23期の開催がコロナ禍のため、実施出来ませんでしたが、20期NCD時の村川前海上幕僚長殿、21期NCDの現山村海上幕僚長殿はもとより、この度の教育航空集団への訪問時の森田教育航空集団司令官殿、そして坂本小月教育航空群司令殿皆様から、航空学生の入隊式行事おける航翔会の「NCD」は、儀式参加へのご理解だけでなく、航空学生の「心の伝承」として大きな意義を有しているとの高いご評価とご理解を頂けていることを、この度の下総、小月基地での司令官、群司令皆様からの温かいお言葉、お心を拝受いたし、感謝感激することが出来ました。
年頭のご挨拶に際し、改めまして、航翔会創設の趣旨「航翔会とは、大空に夢を抱いて航空学生として海上自衛隊に入隊した者すべての、同期という『横の絆』、先輩と後輩の繋がりである『縦の絆』を結び付け、『航空学生の心(伝統)』を伝承し、『航空学生の絆』を育み、強化され、挑戦し続けるそれぞれのステージを乗り越えていくことにより、航空学生が『誇り』をいだけるような人間形成の醸成を目指す、航空学生同巣会(同窓会)であります。」を再確認頂きますとともに、昨年12月4日役員会において別紙のとおり決定されました会長以下本部役員により、令和4年度も各種事業等に創意工夫をもって積極的に取り組み、航翔会会員皆様の益々の発展と活躍に寄与、応援する組織、運命共同体として更なる発展、充実を目指し最善を尽くして参ります。引続きのご指導、ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
【別紙】
令和4年度 航翔会役員名簿(令和4年1月1日)
本部役員 | ||||
役職名 | 氏 名 | 期別 | ||
会 長 | 星 清一 | 20 | ||
副会長 | 古橋一男 | 21 | ||
長壁 宏 | 25 | |||
監 事 | 土肥 修 | 23 | ||
安達公夫 | 24 | |||
本部運営委員 (事務局) |
本部運営委員長 (事務局長) |
木村康張 | 29 | |
会計委員 | 星 清一 | 20 | ||
総務委員 | (庶務) | 高木 義 | 25 | |
(会誌) | 木村康張 | 29 | ||
会計委員 | 黒木浩二 | 31 | ||
中野公一 | ||||
中村浩和 | ||||
山田竜二 | ||||
企画委員 | 飯干亮一 | 32 | ||
古賀久也 | ||||
杉本和隆 | ||||
脇田 穣 | ||||
鈴木浩美 | 33 | |||
立石和孝 | ||||
二村和彦 | ||||
本村雅久 | ||||
浦田 哉 | 34 | |||
新川栄作 | ||||
杉崎和弘 | ||||
藤田由紀雄 |
役職名 | 氏 名 | 期別 |
相談役 | 青井正人 | 8 |
東 裕一 | 17 |