会員の皆様へ
令和7年度 会長継続及び新年のご挨拶 令和7年１月吉日 第７代会長 長壁 宏
一昨年11月、星会長の後任として会長に選任いただきました25期の長壁宏です。会長職１期２年目を迎えることとなりました。
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
『心に航空学生を持つ者が、航空学生の魂を伝承する』
常々会長として何を考え、何をなすべきかを思う時、「航翔会の理念を基に会の発展に努める」ことを第一に具体化を進めることに注力すると決意しております。昨年の会誌でも述べましたが、親睦・育成・慰霊を柱に会誌発刊、同巣会開催、NCD実施、支部連絡会議開催を具体的には進めていきます。その結果航翔会の認知、周知も期待しております。他の団体組織と「航翔会」の大きく異なるところは、【（幹部搭乗員）OB会ではない】【航空学生の門をくぐった者の親睦団体】であることです。他の団体組織はOB会がほとんどではないかと思います。構成員はOB会員のみとなります。様々な事情で、海上自衛隊を離れた航空学生も多くいます。私もその一人です。恥ずかしい話ですが、担当委員（現 企画委員）を務めさせていただき、初めて航翔会会員であることを実感しました。それ以来、私は「現役会員」「それ以外の会員」という区分をしております。より多岐にわたる経験を持つ会員が多数いることは、航翔会の創立趣旨にそった会員構成と思います。ぜひ、多くの皆様にそれぞれの経験・体験からご支援、ご協力をお願いいたします。
昨年は、誠に残念ではありましたが、２月20日に発生した22空群ＳＨ‐60Ｋの衝突事故により、航学出身者３名を含め８名の搭乗員の尊い命が失われました。謹んで哀悼の意を表するとともに心よりお悔み申し上げます。
改めまして、昨年の活動概要をご報告します。
会誌は、皆様のご支援・ご協力のおかげをもちまして第１３号を発刊できました。会誌は、会の活動の中でも特別重要であると考えております。なぜならば会誌は、全会員に配付されます。全会員を繋ぐ最も有効な手段として、大切なものと考えております。単に情報の提供・交換だけでなく、航空学生の「魂（伝統）」と「誇り」の伝承につながると考え編集・発刊を行っているからです。会誌第１４号は、編集・校正も終わり、近々会員の皆様のお手元にお届けできます。引き続き会誌第１５号の発刊準備に入りますが、原稿等のご依頼をさせていただきますので、引き続きご支援・ご協力をお願いいたします。
同巣会は、厚木航空基地で実施いたしました。今年は、2月14日に下総航空基地で計画しています。以後、館山、東京、厚木、下総の順で開催する予定です。それぞれの部隊や支部の皆様にご負担をおかけいたしますが、ご協力とご支援をお願いいたします。また、会員皆様が、ご参加くださるようお願いいたします。
NCDは、昨年２６期が７６期入隊式に参列し、入隊５０周年の先輩が後輩の入隊を祝い、縦の絆を強く感じる行事となりました。毎回式の中でNCD参加者の紹介があり、航翔会の行事として認知が促進されております。今年は２７期を対象に準備を進めております。実施詳細につきましてはクラス幹事を通してご連絡いたします。
支部連絡会においては、第３回目をオンラインで実施しました。活動の活性化の検討や各支部の状況報告、情報交換を行っております。厚木支部は観桜会、殉職隊員追悼式、もちつき大会に、下総支部は開隊記念行事と殉職隊員追悼式に、小月支部は開隊記念行事と殉職隊員追悼式に、鹿屋支部は殉職隊員追悼式に、それぞれ支部長が会長代理として参加しました。今後は、他の航空基地の主催行事にも支部長が会長代理として参加できるよう調整し、活動活性化に努めてまいりたいと思いますので、ご協力をお願いいたします。
なお、会員皆様への本部からのお知らせ、活動報告、会議報告などなどについては、HP（ホームページ）に掲載いたしております。専従担当者募集中という状況下、まだまだ改善や充実の余地がありますが、引続き、HP活用してまいりますので、ご確認頂きますようよろしくお願いいたします。
一方、視点を海外に目を向けますと、ロシアによるウクライナ侵攻は間もなく3年目を迎え、中東ではイスラエルとパレスチナの紛争やシリアのアサド政権崩壊、米国では2期目のトランプ政権の発足など、国際情勢に変化の兆しが現れつつあります。我が国周辺では、中国海軍が間もなく3隻目の空母を就役させ、活動を活発化させており、朝鮮半島では北朝鮮がロシアとの軍事協力を強化させ、韓国は昨年末の非常戒厳発令に端を発した混乱が続いており、我が国の安全保障に大きな影響を与える可能性も否定できません。
現役会員の皆様には、この不透明な状況に立ち向かう困難さはありますが、航翔会では会誌を通じて航空安全や時事問題などに関する記事を会員の皆さまに提供し、運命共同体としての思いにより、それぞれの経験や立場から応援、支援してまいります。
さて、令和７年度本会の活動実施に際しましては、令和6年度第４回役員会において、会長以下本部役員が別紙のとおり決定されました。令和7年度も各種事業等に創意工夫をもって積極的に取り組み、航翔会会員皆様の益々の発展と活躍に寄与し、応援する組織、一致団結して更なる発展、充実を目指し最善を尽くして参ります。皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
会長の責務は極めて重いものでありますが、引き続き最善を尽くして参りますので、ご指導、ご協力よろしくお願い申し上げます。
別紙
令和7年度 航翔会役員名簿（令和7年１月１日）
相談役 福田弘明（１５期）
同 星 清一（２０期）
会 長 長壁 宏（２５期）
副会長 森田陽一（２６期）
同 鴛渕陽一（２８期）
監 事 古橋一男（２１期）
同 中野公一（３１期）
事務局長（兼企画委員長）木村康張（２９期）
副事務局長 本村雅久（３３期）
会計委員 関内一裕（３３期）
同 本村雅久（同）
総務委員 浦田 哉（３４期）
同 國松 剛（同）
同 新川栄作（同）
企画委員 石鉢欣世（３５期）
同 温水智洋（同）
同 吉塚 宏（同）
同 竹林 穣（同）
同 机 澄人（同）
同 石橋 弘（同）
同 川崎実広（３６期）
同 外赤 稔（同）
同 髙橋 透（同）
同 福島 穣（同）
同 矢作嘉夫（同）
同 前田忠久（３７期）
同 富田一成（同）
同 堀ノ内秀志（同）
同（ＮＣＤ支援）市川芳征（４０期）